ボルボは9月2日、英国警察のオーダーを受けて、新型『V70』ベースのポリスカーを開発したことを明らかにした。警察車両用の特装品をスウェーデン本社工場の生産ラインで装着することで、納期を大幅に短縮している点が新しい。
ワゴンならではの優れた積載性や高い安全性、ドイツ製高級車に比べてコストパフォーマンスが高い点などが評価され、歴代V70は欧州でポリスカーとして導入される例が多かった。
新型V70ベースのポリスカーは今回が初登場。ボルボは「警察から注文を受けて、12 - 14週間で納車が可能」とスピーディな対応を強調している。早期納車が可能になったのは、一般向けのV70と同じラインでポリスカー仕様を生産しているから。ルーフ上の青色灯、無線、レーダー、オンボードビデオカメラなどの特別装備は、すべて生産ラインで組み込まれる。
また、一般向けと異なり、セルフレベリング・リアサスペンション、強化ブレーキ、高剛性アルミホイールなどを採用。ボルボは「停止距離の短縮やブレーキ冷却性能の向上を図った」と説明している。エンジンはガソリン、ディーゼル、バイオ燃料対応のフレックス・フューエルの3種類を用意するという。
ブルーとイエローの専用デカールに、ボンネットには「POLICE」の文字。イギリスをドライブする機会のある人は、ルームミラーにこの姿を発見したら、スローダウンするのが賢明だ。
