25日に発表された、スズキの4代目『ワゴンR』と、『ワゴンRスティングレー』。180cm+・90kg+の記者がまずは前席に乗り込んでみた。
ドアは前席とも90度近くまで開き、乗り降りしやすい。運転席に座って、頭上はコブシひとつ分の余裕。運転席付近での室内高は、1275mmとなっている。
そしてなにより感動したのが、ステアリングを握ったときのフィット感。運転しやすいヒップポイントを3代目より継承しているというが、一番運転しやすい位置でステアリングを握っても、両足共にヒザ周りや足下が窮屈だったり違和感があったりすることもなく、自分用にあつらえてくれたのか錯覚するほどピタリと来た。少なくとも今年リポートしたクルマの中で最もピタリと来たクルマと断言できる。
ヒザ周りはステアリングと干渉しないし、インパネのどこかにでっぱりがあって当たって痛いということもない。足下も、左足ブレーキでも問題ないし、左足を置くためのフットレストもパーキングブレーキペダルの奥にちゃんとある。運転席からの視界も、特に不安を感じるものはなく、とても運転しやすい感じだ。
助手席は、少しシートを後退させて座れば、記者クラスの体格でも、足を広げて座れるゆとりがある(ただし、右ヒザはインパネ前までいってしまうが)。シフトノブはインパネ部分に備えられているので、運転席と助手席間はスルーできるので(フロアは完全なフラットではない)、空間的な余裕が結構あるのだ。
足下に関しても気になるところはなかった。軽自動車の例に漏れず、タイヤハウスの影響で左足を置く辺りが盛り上がっているのだが、特に左足を置きにくいということもなかった(シートを後退させていたからかもしれない)。ドア内側のヒジ掛けも楽に置けるし、窓を全開にしてそこにヒジを置くのも意外と楽。右腕用のヒジ掛けはなく、運転席左腕用のものを使わせてもらう形になる(若干、助手席側から遠いかも知れない)。そこに右腕を置いても、シフトノブはインパネにあるので、ドライバーの左腕と干渉してしまう心配はなさそうだ。