トピー工業と新日鉄、提携を強化

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新日本製鐵とトピー工業は、双方の競争力強化と企業価値向上のために、提携を強化するとともに、資本提携することで合意した。

両社はこれまでも、受委託圧延、新日鉄からトピー工業への鋼材・半製品供給などを実施してきたが、今後の鉄鋼需要の変動や国際的な競争激化へ対応していくため、提携関係を深めていく。

新日鉄は、トピー工業の新日鉄グループにおける位置付けを明確化し、提携を円滑かつ確実に実行していくために、トピー工業の株式を持分法適用会社となる議決権比率20%まで取得する。

トピー工業は今後の設備新鋭化などの資金の一部調達を目的に、第三者割当増資を実施、新日鉄がこれを引き受ける。新日鉄は、今回の第三者割当増資の引き受けにより、トピー工業の議決権比率を現行の7.5%から持分法適用となる15%超とし、加えて株式市場でトピー工業の株式を20%まで取得する。

トピー工業も新日鉄の株式を一定規模取得する予定。

トピー工業は、「素材から製品までの一貫生産」を最大の特色に、自動車用ホイールや建設機械足回り部品など、複数の輸送用機器関連製品で世界トップレベルのシェアを持つ総合金属加工メーカーで、今回の新日鉄との提携は、両社の企業価値の向上が図れると判断したと、している。

現時点で両社が検討・実行を合意している提携内容は、新日鉄が供給しているトピー工業向け小棒用ビレットのトピー工業自社生産化、新鋭化後の電気炉・連続鋳造設備で生産される鋳片の新日鉄での活用、鉄からトピー工業への鉄源 - 形鋼圧延までの一貫委託生産の拡大、トピー工業の自動車用ホイールと新日鉄の高張力鋼板との共同開発の一層の取り組み強化と新日鉄からの自動車用ホイール用鋼板の安定供給継続、新日鉄からトピー工業への建設機械足回り部品向け特殊鋼棒鋼の安定供給継続、新日鉄からトピー工業への橋梁向け厚中板・H形鋼の安定供給継続、形鋼での中国・アセアンなどでの需要捕捉に関する共同対応の検討・実行など。

《レスポンス編集部》

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