ミッドサイズのステーションワゴン市場に、新たに導入されたアウディ『A4アバント』。国産車ではスバル『レガシィ』などがライバル車種にあたるが、輸入車ではメルセデスベンツ『Cクラス』のステーションワゴンやBMW『3シリーズ』のツーリングなど強力なモデルが揃っている。
アウディジャパン商品企画部 青木徹さんは「A4アバントのライバル対する優位性は、セグメントをリードするデザインや運動性能、そしてワゴンとしての機能性が挙げられます」
「そして、忘れてはならないのが一滴のガソリンからより多くのパワーを生み出すことができる優れた燃費性能です。1.8TFSIは従来型に対して約18%の燃費向上を果たし、V6の3.2FSIクワトロも約9%燃費を改善しています。ガソリンが高騰していますので、この燃費性能の良さもセールスポイントとなってくれるはずです」とコメント。
実際にA4アバントのスタイリングは、ライバルのCクラスや3シリーズよりもボディがひと回り大きいので、少し上の車格感を手に入れている。その分、取り回しの面では不利になることもあるが、ボディの大きさが苦にならない人なら、この押し出し感の強さは魅力となるはずだ。
さらに、ライバルよりもボディが大きいのに燃費性能が優れているのも美点。最大のライバルとなる「C200コンプレッサーステーションワゴン」の10・15モード燃費が11.2km/リットルなのに対し、A4アバント1.8TFSIは最高出力では24PSほど劣っているものの、13.4km/リットルをマークしているのは立派だ。
青木さんが言うように、A4アバントの存在感のあるスタイリングと燃費性能の良さは、ライバル車に対して強力な武器になってくれそうだ。