ダイハツ『ムーヴコンテ』の最上級グレードとして設定されている「カスタムRS」には、コンテで唯一ターボエンジンが搭載され、専用の足回りが採用されている。
ダイハツ工業商品企画部の江口 淳也さんは「カスタムRSには64PS/10.5kg/mを発揮するターボエンジンを搭載しています。このエンジンはターボらしいパワフルな加速を発揮してくれますが、10・15モード燃費に関しては21.5km/リットルと自然吸気に対してマイナス1.5km/リットルに抑えています」
「また、足回りに関してもカスタムRSにはローダウンサスが採用され、前後にスタビライザーも装備されています。さらに、タイヤも唯一15インチを履いていますので、操縦安定性も高められています」とコメント。
事実、カスタムRSの走りは標準モデルとはひと味もふた味も違うフィーリングに仕上がっている。
ターボエンジンは、全域で力強さを増し、さらにCVTが上手くトルクを引き出してくれるので、どの速度域からでも軽快な加速を引き出してくれる。ターボらしく3000回転付近からトルクが強く盛り上がり感じはあるが、ターボラグのような扱いにくさはほとんど感じられない。
専用チューニングが施された足回りも、乗り心地を大幅に悪化させることなくハンドリングの正確性を高め、フットワークの安定感を高めている。標準モデルでは気になった大きなロール感も、カスタムRSなら気にならないレベルに抑えられている。
価格が155万4000円(2WD)と高く、最小回転半径が4.7mになってしまうという弱点もあるが、カスタムRSならコンパクトカーにも負けない走りと実用性を備えている。