昭和電工、ベトナムにネオジム系磁石の原料生産工場新設

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昭和電工は、ベトナム社会主義共和国ハーナム省に、同社が90%出資の子会社「昭和電工レアアースベトナム有限会社」を設立したと発表した。

新会社は2010年4月から高性能ネオジム系磁石合金の原料であるジジムメタル(ネオジムとプラセオジムを主成分とする合金)、ジスプロシウムメタルを年間800t生産する。

高性能ネオジム系磁石は自動車向けやエレクトロニクス向けに使用されており、近い将来には風力発電向けの需要拡大も予想されるなど、環境対応材料として注目されている。これらの拡大する用途に対応して、ネオジム系磁石の高温下での磁力特性を確保するために少量添加する必要があるジスプロシウム系の希少元素の需要も増加している。

世界のジスプロシウムの供給は現状、江西省などの中国南部で産出されるイオン吸着鉱からの精製に主に頼っており、その安定調達と資源リサイクルは大きな課題となっている。

同社は、ベトナム国内外のレアアース混合原料やレアアース酸化物など複数種類の原料に対応可能な分離精製工程と、ジジムメタルやジスプロシウムメタル生産のための電解工程から構成される工場を建設し稼動させることにより、高性能ネオジム系磁石合金用主原料の安定調達を図る。

新会社は2010年に売上高20億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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