【ダカール09】三菱が参戦発表会…新兵器 レーシングランサー

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【ダカール09】三菱が参戦発表会…新兵器 レーシングランサー
【ダカール09】三菱が参戦発表会…新兵器 レーシングランサー 全 11 枚 拡大写真

2009年のダカールラリーに挑む三菱のニューマシン、「レーシング ランサー」。8連覇、通算13回目の総合優勝を狙う王者・三菱の新兵器である。

レーシング ランサーの開発に従事した増岡浩は、「岡崎の研究所が本当に頑張ってくれました。空力、そして軽量化を意識したマシンです。従来のパジェロエボリューションよりもホイールベースが伸びているんですが(2900mm)、重たいものがほぼすべて前輪と後輪の間に収まることになって、ハンドリングも向上しました」と語る。

アフリカでの実走テストも繰り返してきており、「パフォーマンスと扱いやすさを両立した」とも増岡は言う。「かわいい子供を育てるように、エンジンづくりをしてきました」。その新エンジンは、排気量3リットルのV6ディーゼルターボ。パジェロの7連覇を支えてきたガソリンエンジンとの決別は、環境を意識した三菱の取り組みの一環でもある。

回転数と負荷に応じて大小2種類のタービンを協調させる「2ステージターボシステム」を採用した、意欲的な新エンジン。現時点で、最高出力280PS以上、最大トルク66.3kgm以上を実現している。

「大小2つのターボのマッチングをやってきました。下から上まで、常に一定のトルクで走れるようになりましたよ。ガソリン車に比べて、各ギヤの守備範囲が広がりましたから、そのおかげでギヤチェンジの回数が減りました」と増岡。これは耐久性の面で好材料だ。さらに「燃費が良くなりましたから、燃料タンクも(ガソリン・パジェロより)1割くらい小さくなっています。軽量化にも貢献しているわけですね」

自らが中心となって仕上げてきたレーシング ランサーの性能に「満足しています」と話す増岡は、自身5年ぶり3回目の総合優勝に静かな闘志を燃やしている。「冷静に行きたい。ノーミス、ノートラブルでゴールまで行ければ、結果はついてくると思います」。

新型レーシング ランサーの活躍と、増岡の優勝に期待がかかる2009年ダカールラリーは、1月3日に南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスをスタートする。

《遠藤俊幸》

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