伊藤忠商事は、ブラジルのBunge社グループと合弁会社を設立し、ブラジル北部のトカンチンス州でも砂糖とエタノールの製造事業に参画すると発表した。
伊藤忠はBunge社グループが保有するブラジルのAgroindustrial Santa Juliana社に20%資本参加して、ブラジルのミナス・ジェライス州でサトウキビを原料とするバイオエタノールと砂糖の生産・販売事業に参画しており、今回の案件はこれに続く2件目で、総事業費用は8億米ドルとなる。
12月11日にトカンチンス州知事からBunge Alimentos社に対して、同州でのプラント建設が正式に許可された。今回のペドロ・アフォンソプロジェクトでは、新たなプラントを建設し、サトウキビを原料として砂糖及びエタノールを製造する予定。
このプロジェクトにBunge社グループが80%出資し、伊藤忠が子会社であるJBバイオエナジー社を通じて20%を出資する。
工場の稼動開始は2010年の予定で、初年度のサトウキビ破砕能力は年間140万トンを見込み、ピーク時には年間420万トンに達する計画。また、サトウキビの絞り粕であるバガスを燃料として自家発電を行い、余剰電力はブラジル国内で販売する予定。
このプロジェクトにより農業従事者・工場関係者あわせて約1400人の雇用が創出される見通し。