伊フィアット、米クライスラーグループ、およびクライスラーの大株主のサーベラス・キャピタル・マネジメントの3社は20日、世界規模での戦略的提携に署名した。同日発表した。この提携は、米政府による融資の条件である、クライスラー再生計画の鍵となる。
フィアットはクライスラーに対し、市場競争力のある燃費効率の良いプラットフォーム(とくにシティカー、コンパクトカー)、パワートレイン、部品技術を提供し、クライスラーはこれらを自社工場で生産する。また成長市場での販売能力もフィアットは提供する。販売や調達では相互の協力もあり得る。
さらに経営(再建計画)についてもフィアットは協力する。近年のフィアット自身の再建が高く評価されている。
フィアットはクライスラー株式の35%を取得する。なお今回の提携では、フィアットによるクライスラーへのキャッシュによる投資は、将来も含め考慮されていない。