気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年2月5日付
●パナソニック1万5000人削減、電機9社計6万6000人に(読売・1面)
●米ビッグ3厳しい再建、GMなど支援効果見えず(読売・8面)
●砂漠の雄、不況に涙、三菱 パリ・ダカ撤退(読売・19面)
●三菱自、最終赤字600億円、3月期予想下方修正、「非正規」を全員削減(毎日・8面)
●マツダも130億円赤字(毎日・8面)
●素材産業の苦境加速、自動車・電機の減産波及(産経・7面)
●新車販売初の米中逆転、日本勢新興国シフト加速、日産やホンダ中国販売を強化(日経・9面)
●ホンダが「残価型ローン」割安感で消費喚起(日経・9面)
●富士重、148億円の最終赤字(日経・13面)
ひとくちコメント
三菱自動車が「パリ・ダカ」の愛称で親しまれたダカール・ラリーのワークス活動から撤退することを決めた。第3四半期決算発表の席で明らかにしたもので、朝日と毎日は1面準トップで報じるなど、きょうの各紙が経済面やスポーツ面などで大きく取り上げている。
79年に始まったダカール・ラリーは、砂漠のど真ん中を疾走するなど世界で最も過酷な条件で競われる自動車レース。三菱自動車は83年からパリ・ダカの四輪部門に参戦し、85年にはパジェロで初優勝を飾った。97年には、社員ドライバーだった篠塚建次郎選手が12回目の挑戦で日本人初の総合優勝。02、03年には増岡浩選手が2連覇を成し遂げるなど、リコール隠し事件で苦境に立たされた時でも「パリ・ダカ」は三菱のシンボルとして参戦し続けてきた。
三菱自動車の今3月期決算は当初予想の200億円の黒字から600億円の最終赤字に転落する見通しだが、「砂漠の雄、不況に涙」(読売)、「業績悪化“聖域”を直撃」(産経)という見出しが苦渋の決断を物語っている。