全面凍結の急坂をワゴン車が滑落、小学生はねる

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2日朝、宮城県多賀城市内の市道で、路面凍結した急坂を登ることができなくなったワゴン車がスリップし、約70m滑落。後方を歩いていた登校中の小学生女子児童2人に衝突した。2人は重軽傷。警察はクルマを運転していた35歳の男を現行犯逮捕している。

宮城県警・塩釜署によると、事故が起きたのは2日の午前7時50分ごろ。多賀城市中央付近の急坂となっている市道で、交差点手前で一時停止を行い、再発進しようとしていたワゴン車が凍結路面でスリップ。そのまま後方に滑落していった。

クルマは制御不能のまま後方に向かって滑り続けた。途中でガードレールに衝突してい横向きとなったが、それでも止まることはなく、約70m滑り落ちたところで後ろから進行してきた9歳と8歳の女児(小学3年生と2年生)に衝突している。

この事故で9歳の女児が鎖骨などを骨折する重傷。8歳の女児も転倒した際に打撲などの軽傷を負い、いずれも近くの病院に収容されている。警察はクルマを運転していた35歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕した。

現場は片側1車線。全長約150mで平均勾配12%の急坂。頂上部は特に勾配が激しく、全面凍結していることから道路管理者の多賀城市は車両の通行が危険と判断、1月31日から車両通行禁止となっていた。クルマは頂上部にある丁字路交差点で一時停止したが、再発進できなくなった。

調べに対して男は「通行禁止の看板には気づいたが、対向車が進行しており、大丈夫だと判断した」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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