韓国のサンヨン(双竜)自動車は2日、ソウルモーターショーで『C200エココンセプト』と『C200エアロコンセプト』を正式発表した。前者はハイブリッド、後者はスポーティ仕様である。
『C200』は、2008年10月のパリモーターショーで初公開されたサンヨンの新型SUV。外観はジウジアーロ氏が率いるイタルデザインが担当しており、若々しいムードが強調された。全長は4400mmでトヨタ『RAV4』やホンダ『CR-V』とほぼ同等。ホイールベースは2650mmとフォルクスワーゲン『ティグアン』よりも若干長い。
C200エココンセプトは、ディーゼルハイブリッドを搭載。「Kyron」と呼ばれるハイブリッドシステムは、直噴2.0リットル直4ターボディーゼル(175ps)にモーターを組み合わせて構成され、TSD(トルクスプリットデバイス)によって、エンジンやモーターの駆動力を制御する。
トランスミッションは6速ATで、アイドリングストップ機能や回生ブレーキが採用された。排出ガス性能はユーロ5に適合。サンヨンは「ベースのC200と比較して、燃費性能は約30%、排出ガス性能は約50%良好」と語っている。
もう1台のC200がエアロコンセプト。スポイラー一体のフロントバンパー、サイドスカート、リアスポイラーなどを装着して、スポーティかつスタイリッシュな雰囲気を演出する。エンジンは直噴2.0リットル直4ターボディーゼルと1.8リットル直4ガソリンだ。
経営破綻したサンヨンは現在、韓国政府の下で経営再建に取り組んでおり、今後5年間で20の新型車を投入する計画。年内に韓国や欧州へ投入するC200は、サンヨンの再生に向けて大きなカギを握るモデルになる。