2009年F1第7戦トルコGP、6日に行われた予選でポールポジションを獲得したのはレッドブルのクリスチャン・ベッテル。今季ジェンソン・バトン(ブラウンGP)以外に優勝を果たした唯一のドライバーであるベッテルと、2番グリッドのバトンとの一騎打ちとあって、7日の決勝はスタート直後の1コーナーに注目が集まった。
燃料の軽いベッテルが1コーナーを抑えたものの、その後コースオフした直後にバトンに首位の座を奪われてしまう。両者一度ずつのピットストップを終えた後は、ベッテルが猛チャージ。バトンに肉薄するも追い抜くことはできず、またベッテルは3ストップ作戦だったため万事休す。結局、バトンは後続に20秒以上の差をつける余裕のレースで今季6勝目。
終盤はレッドブル同士の激しいバトルが見られたが、結局2位を勝ち取ったのは2ストップ作戦だったマーク・ウェーバー。ベッテルは3位でレッドブルは2-3フィニッシュに終わった。
ブラウンGPのルーベンス・バリチェロはトラブルや接触などが多発する忙しいレースとなったが、結局ギヤボックストラブルでリタイア。バトンはチャンピオンシップ2位のバリチェロに26ポイントと大きなリードを築いた。
トヨタはヤルノ・トゥルーリ4位、ティモ・グロック8位とダブル入賞を果たした。ウィリアムズのニコ・ロズベルグが5位、中嶋一貴は途中までいいレースを展開しつつもピットストップ中のトラブルなどが響いて12位に終わっている。