【D視点】保守本流のデザイン…BMW 7シリーズ

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】保守本流のデザイン…BMW 7シリーズ
【D視点】保守本流のデザイン…BMW 7シリーズ 全 37 枚 拡大写真
2
保守本流に相応しいテクノロジー

先代7シリーズから始まったBMWの新世代デザインは、『Z4』、『5シリーズ』、『1シリーズ』、そして『3シリーズ』と一巡した。日本の歌舞伎の隈取のようなヘッドランプで睨みを利かせたフロントマスクを中心に、硬くて鋭い線で構成されたボディラインは、他社のクルマの追従を許さない強烈なインパクトを放っていた。

新型7シリーズは、革新的な新世代デザインの基本形を踏襲しながら熟成を図ることで、新たなデザインの船出としたようだ。革新の次に保守が来るのは理屈にもかなうし、保守的で中身の濃そうなデザインは、BMW本来のイメージにも近いような気がする。

BMWの示した、少ないエネルギーで、高い性能を実現する「エフィシェント・ダイナミックス」のコンセプトは、今日の状況から、ラグジュアリーカーであっても避けては通れないことを暗示させる。しかし、その具現化が、重量増が懸念されるハイブリッドシステムの選択ということには、疑問もわいてくる。

2010年市場投入を宣言するからには、自信の持てるハイブリッドの7シリーズであることを予想させるが、それでも、後追いのイメージは拭いきれないのだ。BMWのこだわり、或いは、保守本流に相応しい、テクノロジー選択を期待する人は、多いに違いない。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  2. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  3. スバル『BRZ』、2026年モデルを米国発表…価格据え置きで2026年初頭発売へ
  4. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  5. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る