トヨタ自動車は25日、東京・青海の「MEGA WEB」で豊田章男新社長の就任会見を5副社長と一緒に行った。その席上、内山田竹志副社長はこれからのクルマづくりについて、「各地域の特色をより反映した商品のラインアップを拡大し、時代をリードするような新コンセプト車の提案をしたい」と述べた。
そのためには、まず顧客を虜にするような、ワクワクする商品の開発をしていくという。「運転して楽しくなるクルマは、単に性能がよくて運転が楽しいクルマだけではなく、クルマに乗れば健康になれるとか、安全を確保できるといったものではないだろうか。技術の進歩が著しい高度道路交通システム(ITS)などを使ってできるのではないかと考えている」と内山田副社長。
そして、『プリウス』が環境とセットで顧客の人気を呼んでいるように、クルマ文化とセットで商品を提供することが重要だとしている。これからは単にいろいろな性能仕様を要したようなクルマをつくるだけではダメだというわけだ。