【ドイツ ミドルクラスセダン徹底比較】Eクラス・5シリーズ・A6トリプル比較試乗…松下宏

試乗記 国産車
【ドイツ ミドルクラスセダン徹底比較】Eクラス・5シリーズ・A6トリプル比較試乗…松下宏
【ドイツ ミドルクラスセダン徹底比較】Eクラス・5シリーズ・A6トリプル比較試乗…松下宏 全 38 枚 拡大写真

アウディ『A6』 2.8FSIクワトロ/3.0TFSI クワトロ

メルセデスベンツとBMWに次ぐ第三の選択肢として注目されているのがアウディ。ここ数年、ほとんどアウディだけが日本で販売を伸ばし続けているのは、モデルラインナップの充実化などによってアウディに対する認識が高まったことや、販売・サービス体制を充実させてきたことなどが理由だ。

【画像全38枚】

アウディでEクラスや5シリーズに対抗するモデルとなるのはA6で、現行モデルは2004年にデビューし、今年1月に新開発エンジンを搭載するなど大幅な改良を行っている。

アウディはFF方式を基本に、クワトロのフルタイム4WDシステムを採用している。現行のA6では全車がクワトロになっているが、これはアウディも高級車では後輪を駆動させることが必要と考えているためだろう。

運転席に乗り込むと、インテリア回りのデキの良さが感じられる。質感の高さとういか見栄えの良さというか、インテリアの雰囲気作りではアウディが確実に優位に立っている。さすがに新型になったばかりのEクラスと比べると、やや古さが感じられて優位性も薄れるが、同じドライバーオリエンテッドのデザインを採用したBMWと比べると、アウディのほうが優位に立つ印象だ。

◆2.8リットルNAこそベストチョイス 価格的にも魅力

A6には162kWを発生するV型6気筒2.8リットルの自然吸気エンジン(2.8FSIクワトロ)と、213kWを発生するV型6気筒3.0リットルのスーパーチャージャー仕様エンジン(3.0TFSIクワトロ)とが搭載されている。クワトロ4WDを採用するため車両重量がやや重くなるのがアウディが不利になる点だが、自然吸気2.8リットルエンジンでも特に不満は感じない。馬力に換算すれば220psに達する性能なので、実用的にはこれで十分というか、A6のベストチョイスがこれという印象だ。ちなみに2.8リットルエンジンは従来搭載されているものだが、1月の改良時にパワーと燃費を向上させている。

3.0リットルのスーパーチャージャー仕様エンジンになると余裕十分の性能を持つ。従来のV型6気筒3.2リットルとV型8気筒4.2リットルエンジンを代替するエンジンとして搭載されたもので、420Nmのトルクは正にV8並みの実力だ。ターボと違って低速域から太いトルクを発生するのがスーパーチャージャーの特徴で、走り出すとすぐに力強いトルクが得られる。ターボにありがちな段差を感じさせることなくトルクが高まっていくので、大排気量エンジン車に乗っているような余裕が感じられる。
 
クワトロ4WDの良さは雪道などの滑りやすい路面でないとはっきりと体感することはできないが、ドライのオンロードでも操縦安定性を高める働いている。また運転のときに大きな安心感が得られるのも魅力だ。この4WDに魅力を感じるかどうかがアウディ選択のポイントになるだろう。4WDによる重量増にもかかわらず、燃費は530iやE350と同じレベルにある。

2.8FSIクワトロは600万円台前半の価格が設定され、3.0TFSIクワトロには780万円の価格が設定されている。スーパーチャージャー仕様のエンジンを搭載し、クワトロ4WDを採用するにもかかわらず、E350や530iと同じ価格が設定されているのだから、A6の価格はプレミアムブランドの中ではリーズナブルなものといえる。これもアウディが販売を伸ばしている理由のひとつだ。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松下宏》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  2. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
  3. 【トヨタ bZ4Xツーリング 新型試乗】『bZ4X』からたった4年でここまで進化するのか
  4. からあげ棒まで1/64に、セブン-イレブンの情景模型 トミーテックが2027年2月発売
  5. ホンダ『フリード』は次の改良でどう進化?「クロスター BLACK STYLE」登場か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. 日立エナジー、空飛ぶクルマ向け電力インフラ整備へ…Eve Air Mobilityと覚書締結
  4. 生活道路の法定速度が30km/hへ、9月1日から引き下げ---ここまで影響アリ
  5. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
ランキングをもっと見る