気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年7月27日付
●わたしの工夫:緩やか走行、エコドライブ(読売・19面)
●鈴鹿8耐ヨシムラV(読売・24面)
●公益法人・東京バス協会、自民入党あっせん、複数の加盟社党費肩代わり(毎日・1面)
●F1ハンガリーGPハミルトン10勝目(産経・17面)
●日立が完全子会社化、マクセルなど上場5社成長事業取り込む(日経・1面)
●インド小型車、販売競争激化(日経・6面)
●VW主導で統合へポルシェ負債膨張、救済案のむ(日経・7面)
ひとくちコメント
「平成21年7月23日(木)以降のご注文分は平成22年4月以降の工場出荷予定となります。ご迷惑おかけしており、誠に申し訳ございません」。
トヨタ自動車はインターネットのウェブページに、23日以降に注文を受けたハイブリッド車の3代目プリウスの納期が来年4月以降となり、エコカーの買い替え補助制度(最大25万円)の対象期間に間に合わない、との異例の通知文を掲載した。
3代目プリウスは5月18日に発売され、現在までに約25万台の受注を抱えているという。生産量は輸出分も含めて月5万台程度。納車待ちの期間は現状で約9か月となっている。問題は替え買え補助金を受けられるのは来年3月末までで、4月以降は適用されないこと。9か月も待たされた挙げ句、補助金も受け取れないようではユーザーは怒り心頭だろう。
政府の一部には補助金制度の延長を求める声もあるが、「来年度以降の継続には慎重論も少なくない」(日経)という。この前代未聞の“機会ロス”をトヨタはどう対処するのか。ライバルメーカーがプリウスをキャンセルした客をどこまで取り込めるのかも興味深い。