[GOOD DESIGN EXPO 09]インサイト は プリウス に似ているか---ホンダの反応

自動車 ビジネス 企業動向
[GOOD DESIGN EXPO 09]インサイト は プリウス に似ているか---ホンダの反応
[GOOD DESIGN EXPO 09]インサイト は プリウス に似ているか---ホンダの反応 全 5 枚 拡大写真

8月29日、東京ビッグサイトのグッドデザインエキスポ会場内で、グッドデザインエントリーモデルであるホンダ『インサイト』の公開プレゼンテーション審査が行われた。

プレゼンテーターはホンダ技術研究所四輪R&Dセンター、デザイン開発室、主任研究員の名倉隆氏、同研究員の樺山秀俊氏。

山村、樺山両氏が、クルマを取り巻く環境問題などインサイト発売に至る背景、環境に対応したクルマをより多くの人に乗ってもらいたいというホンダのスタンスを説明。また、環境と楽しさをいかに融合させるか(=環境に良いことを多くの人に浸透させていくには楽しさ必要という考え)というデザインテーマのもと、空力を重視したモノフォルムパッケージや、インテリアではECOアシスト機能などをアピールした。

審査員はインダストリアルデザイナーの山村真一氏、木村徹氏、そして、ロボットデザイナーの松井龍哉氏の3名。

審査員から、インサイトとトヨタ『プリウス』は乗ってみるとそれぞれの特徴がよく出ているのだが、エクステリアデザインはなぜこんなに似ているのかとの質問があった。

それに対し、名倉氏は「まず、世界に通用するコンパクトスタンダードを考えるとセダンです。そこをベースとして、空力や、ホンダが得意とするシートアレンジや空間を効率よく使うというパッケージが、5ドアハッチバックという形態につながったのです」と説明。

「実は発売当初から多い質問で、改めてハイブリッドの5ドアハッチ=プリウス、と既成概念が出来ており、存在の脅威を感じました」と率直な感想を述べた。

また、CM等に出てくる青のインサイトを目にするが、との質問には「インサイトの開発総責任者が拘ったブルーで、青い地球を残したいということからこの色をイメージカラーとしました。また、訴求カラーはホワイト。これは0(ゼロ)からスタート、真っ新なクリーンなイメージを持たせました」と、ボディカラーにも環境を意識していると回答した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス『LBX MORIZO RR』、イエロー映える限定車「Original Edition」価格は730万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る