ヴィジョンエフィシエントダイナミクス…BMWの未来が見える

自動車 ニューモデル 新型車
ヴィジョンエフィシエントダイナミクス…BMWの未来が見える
ヴィジョンエフィシエントダイナミクス…BMWの未来が見える 全 5 枚 拡大写真

BMWは8月29日、コンセプトカー『ヴィジョンエフィシエントダイナミクス』を発表した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。

【画像全5枚】

同車はBMWの考える未来のスポーツカーの姿を表現した1台。パワートレインは、ターボディーゼルエンジンに2個のモーターを組み合わせたもので、家庭用電源から充電可能なプラグインハイブリッド車を提案する。

ミッドシップに置かれるエンジンは、新開発の1.5リットル直3ターボディーゼル。高圧直噴システムや可変ジオメトリーターボなど、BMWの最新技術が導入され、エンジン単体での最大出力は163ps、最大トルクは29.6kgmに達する。

モーターは、フロントとリアに1個ずつ、合計2個を搭載。それぞれが前輪と後輪を駆動する4WDとなる。トランスミッションは、『M3』『Z4』で定評のある6速「DCT」(ダブルクラッチトランスミッション)だ。

最大出力51ps、最大トルク29.6kgmを発生するリアモーターは、エンジンとDCTの中間にレイアウト。フロントモーターはフロントアクスルに置かれ、最大出力80ps、最大トルク22.4kgmを生み出す。オーバーブーストモードでは最大10秒間、最大出力を139psまで高めることが可能。どちらのモーターも減速時には回生ブレーキとして作動する。

車体中央フロア下に置かれる2次電池は、リチウムイオンバッテリーで、定格電圧364V、蓄電容量10.8kWh。充電はフロントフェンダーに設けたソケット部から行い、家庭用の220Vコンセントなら約2.5時間、380Vの急速チャージャーを使えば、44分で完了する。

ターボディーゼルと2個のモーターを合わせたハイブリッドシステムのトータル出力は、356ps、81.6kgmとパワフル。この結果、ヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、0 - 100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)という1級スポーツカーにふさわしい性能を獲得した。

それでいて、欧州複合モード燃費26.6km/リットル、CO2排出量99g/kmと環境性能もトップクラス。また、モーター単独で最大50kmをゼロエミッション走行でき、ディーゼルハイブリッドの最大航続距離644km/hと合わせ、燃料満タン状態で最大694kmを走行できる。

時代が要求する環境性能と、BMWならではの運転する歓びを高次元で両立させたヴィジョンエフィシエントダイナミクス。そのPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. マツダ、クーペコンセプトと新型『CX-5』初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る