三洋電機コンシューマエレクトロニクスは、PND(ポータブルナビゲーションシステム)を生産・販売するトムトム社とカーナビゲーション事業で提携し、欧州・北米の組み込み型(車載据え付け型)ナビゲーション市場に進出する。
欧米を中心としたカーナビのグローバル市場では、PNDが主流で、組み込み型の高級カーナビは高級車を中心とした市場に限られている。
三洋CEでは、欧米のユーザーでも価格面でPNDを選択しているケースが多く、車内デザインとのフィッティング感が良い組み込み型のカーナビのニーズが潜在的にあると見ている。メーカーオプションでも機能を絞った「PND+カーオーディオ」で、価格面と組み込み型とを両立するモデルのニーズが高まっている。
特に、小型車にシフトしている市場ではPND+カーオーディオの普及価格の組み込み型のカーナビゲーションは今後主流になっていくと見ている。
三洋CEは、トムトム社と両社の強みを活かしながらグローバルで競争できる組み込み型のカーナビを共同開発・製造して欧米向けの自動車に納入することを目指す。両社は各自動車メーカーと商談を開始しており、2010年末までの協業モデルの商品リリースを目指す。