大同特殊鋼は9月29日、10年3月期中間期の業績予想を下方修正して発表した。これに伴い中間配当をゼロにする。
売上高を従来予想より20億円少ない1530億円に、営業損益は赤字幅が従来予想より40億円拡大し185億円に、当期純損益も赤字幅が従来予想より35億円増え185億円になる。産業機械向けを中心にした高級鋼の在庫調整が長期化し売り上げ数量の回復が当初予想を下回った。
中間配当予想は従来未定としていたが、今回の業績予想の修正を受けて無配にする。前年同期は1株あたり4円を配当していた。
製造業の設備投資は依然として低調なままで、機械受注の回復の遅れが影響していると見られる。