【ボルボ XC60 試乗】安全性能だけでなく走りも余裕…松田秀士

試乗記 輸入車
【ボルボ XC60 試乗】安全性能だけでなく走りも余裕…松田秀士
【ボルボ XC60 試乗】安全性能だけでなく走りも余裕…松田秀士 全 6 枚 拡大写真

売りはシティーセーフティー。このシステムは30km/h以下で前走車との速度差が15km/h以下の場合、ドライバーがブレーキを踏まなくても追突しないように自動的にブレーキをかけて停止する。うっかり追突事故を自動的に回避してくれるのだ。

これは日本では初のシステム。安全安心の装備だが、その走りにもかなり感心させられた。

285ps/400Nm(ターボ)の出力はアクセルを踏み始めた途端に車重1930kgとは思えないほど軽々と加速する。直列6気筒を横置きという個性的なレイアウトだからフロントヘビーだろうと、どうせ走りはたいしたことはないと高を括っていたのだが、試乗場所となった裏磐梯(福島県)のワインディングをSUVとは思えない速度で安定して走りぬけた。足は少し突っ張り感のある堅めだが、乗り心地は悪くはない。特に高速道路では有り余るパワーも含めて、余裕たっぷり。欧州の高速道路に合わせてセットアップしているからだろう。

ボルボらしいシルエットに近代的なセンス。Aピラーの角度はかなり寝ているが、斜め前方の視界も良好だ。低速域でのボディ底面から発生する微振動が気になるが、走りに影響は与えていない。このサイズのSUVでは、価格&装備を含めて価値がある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法で53歳の現役レーシングドライバー! SUPER GTをランボルギーニ『ガヤルド』で戦っている。INDY500など海外レース経験も豊富で、確かな知識と国際感覚でクルマの評価を行う。 2009 - 2010日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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