気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年10月9日付
●環境税、給付付き税額控除、納税者番号、新税調で首相指示(読売・1面)
●ベンツ日本でEV発売、2012年にフル充電で115キロ走行(読売・8面)
●日産「軽」販売を縮小、世界戦略車へ転換、国内5万台上方修正(毎日・9面)
●マツダ・デミオ、タイで生産開始、年2万台計画(毎日・9面)
●新政府税調スタート、暫定税率廃止へ、来年度からガソリン25円値下げ(産経・1面)
●誰のキス? MINI特別仕様車限定発売(産経・10面)
●主要208社景気調査「回復」45%「底ばい」40%景況改善も勢い欠く(東京・1面)
●定期観光バス新路線、360度の空、お台場なも(東京・1面)
●レクサス暴走時「制御難しい」トヨタの床マット米当局が昨年指摘(東京・9面)
●現代・起亜 電気自動車11年にも量産、韓国政府も開発支援/ダイムラーは仏で量産、12年から(日経・79面)
●オリックス自動車、カーシェア拠点3倍に、首都圏西部、鉄道沿線で(日経・11面)
●中型セダン、スズキ年内に国内投入(日経・11面)
●電気自動車の充電装置、立体駐車場全機種で、IHI(日経・11面)
●日経広告賞、優秀賞に東芝とホンダの2点(日経・13面)
●日産自動車、相次ぐ大型起債(日経・14面)
●クラシックカー関東・東北を走る、あすからイベント(日経・33面)
ひとくちコメント
鳩山政権下で新しい政府税制調査会が初めて開かれ、2010年度税制改正に向けた議論がスタートした。真っ先に気になるのは政権公約(マニフェスト)で掲げたガソリン税など自動車関連の税に上乗せされている「算定税率」の廃止である。
きょうの各紙が新政府税調スタートの記事を取り上げているが、産経は1面トップで「暫定税率廃止へ」と大見出しで掲げ、「来年度からガソリン税は1リットル当たり約25円の値下がりとなるほか、新車購入時に1台数万円かかっていた自動車取得税は4割程度、重量税も6割程度の減税となる」と報じている。さらに、「自動車重量税などの減免措置(エコカー減税)や住宅ローン減税なども含まれている」とも。
「販売減に苦しむ自動車業界には朗報」(朝日)だが、手放しで喜べないのは、廃止された場合、国と地方を合わせた税収は約2兆5000億円落ち込むことになるからだ。この点、読売は社説で「危機的な国の財政事情を考えれば、廃止を撤回すべきである」と主張。12月中旬の答申まで議論の曲折も予想されそうだ。