日産自動車は2009年3月に開催されたジュネーブモーターショーでデビューした『カザーナ』を第41回東京モーターショーに出品する。
「近年ユーザーのニーズが多様化しているので、そういったニーズにこたえるひとつの提案です」と話すのは商品開発本部先行商品企画室、潮崎達也さん。ターゲットユーザーは、「比較的リーダー的存在で、いつも仲間の中心にいるようなアクティブで積極的な男性を想定しています」という。
全長は4060mmと非常にコンパクトだが、実車を見るとかなり存在感があるように見えるそのデザインの特徴は「Bピラーレスの観音開きドアを採用。生態的で機械的。大胆なプレゼンスが特徴の情熱的な新造形と考えています」。
「コンセプトであるオフロードカーとコンパクトスポーツカーの魅力を、それぞれあるがままに結合するというのを意識してこういったデザインとしました」と語る。また、「どのクルマにも似ていない大胆なデザインこそ、まさにこのモデルの真価」だという。
「インテリアは機械的先進的デバイスと生体的なマテリアルで構成されています」といい、「エクステリアがそのままつながっているかのような表現をしていて、センターコンソール周りは、バイクの燃料タンクからシートにかけてのイメージ。メーター周りもバイクのイメージしながらデザインしました」という。
因みに「カザーナ」のネーミングは遊牧民の古代神話に出てくる英雄の名前である。