フィアット 500、英販売ランキングでベスト10入り

自動車 ビジネス 海外マーケット
500
500 全 2 枚 拡大写真

フィアットは5日、10月英国新車販売において、フィアット『500』が初めて10位にランク付けされたと発表した。2008年1月の発売以来、ベスト10入りは初の出来事だ。

10月のフィアット500の販売台数は2989台。前年同月比は301%増という驚異的な伸びを見せた。この500が牽引役を果たした結果、フィアット全体でも6570台を販売し、前年同月比は117.5%増と好調。フィアットの2009年1 - 10月英国市場シェアも、2.58%から2.90%へ0.32ポイント上昇している。

フィアット500の英国価格は、8700ポンド(約130万円)から。1.2リットル直4ガソリン、1.4リットル直4ガソリン、1.3リットル直4ディーゼルの3エンジンに、「ポップ」「スポーツ」「ラウンジ」の3グレードを組み合わせる。

販売好調の要因として大きいのが、スクラップインセンティブだ。英国では5月下旬、1999年9月以前に登録された旧車を一定の環境性能満たした新車に代替する際に、補助金を交付するスクラップインセンティブを導入。英国では政府と自動車メーカーが1台当たり1000ポンド(約15万円)ずつを支出し、最大2000ポンド(約30万円)の補助が受けられる。

このインセンティブのおかげで、低迷を続けていた英国新車市場は回復。7月は前年同月比2.4%増の15万7149台、8月は6%増の6万7006台、9月は11.4%増の36万7929台と大きく伸びた。

そのため英国政府は9月末、制度の延長を決定。追加分として10万台分、1億ポンド(約150億円)の予算を計上し、2010年2月末、もしくは追加予算枠が埋まった時点のどちらか早い時まで、インセンティブを延長することとした。

商品そのものの魅力にインセンティブが加わり、英国で販売を伸ばしたフィアット500。ここしばらくは好調なセールスが続きそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る