気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年11月10日付
●日航年金削減に2案、積み立て不足分減額、基金を解散(読売・2面)
●社説:トヨタF1撤退、エコが促した苦渋の決断(読売・3面)
●撤退続々、ドロ沼F1(読売・22面)
●中国新車販売09年世界一へ1-10月1000万台突破(朝日・1面)
●来年の日本市場今年並み低水準、トヨタが想定(朝日・8面)
●トラック薄い減税効果,日野、いすゞ、売上高激減源、国内縮小、新興国に活路(朝日・8面)
●販売計画の3倍を受注、ホンダ「ステップワゴン」(東京・10面)
●ホンダや日産、国内の販売車種削減、ミニバンなど市場伸びず世界戦略車に集中(日経・1面)
●スタンレーブラジルに新工場 自動車ランプなど生産(日経・13面)
●タイヤ4社、営業黒字に、7-9月、原料安や経費削減が寄与(日経・15面)
●いすゞ、最終赤字277億円、4-9月期、販売低迷、円高も響く(日経・15面)
ひとくちコメント
中国の自動車市場が年間の販売台数で米国を抜き世界一になることが確実になった。中国汽車工業協会の発表によると、今年1 - 10月の新車販売台数が前年同期比37.7%増の1089万1400台と初の1000万台を突破したという。通年では1300万台に達するとの見方が強まっており、1000万台前後に落ち込む見通しの米国を抜き去ることは間違いない。
きょうの各紙をみると、朝日と日経が1面で掲載。朝日は経済面のトップ記事でも取り上げている。また、毎日は「日米欧の大手メーカーは中国市場を『新たな成長センター』(ホンダ幹部)と位置づけ、成長市場の取り込みに躍起だ」と伝えた。
外国車メーカーも釣り竿を垂らしても釣れない日本市場に無駄な投資をするよりも、内陸部までマイカーブームが急速に広がる中国市場に目を向けるのは当然で、先週閉幕した東京モーターショーでもその現象が読み取れた。