「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン」(EOYジャパン)において、2009年度日本代表が、二次電池のエネルギー開発用検査装置を開発、製造、販売する東洋システム株式会社の庄司秀樹代表取締役に決定した。12日、各賞と合わせて発表された。
EOYジャパンは、新日本有限責任監査法人が実施する表彰制度。日本の起業家を国際的なステージに輩出する表彰制度で、本年で9年目。創造性・革新性、優位性・成長性、国際性などの審査基準に基づき選考される。
EOYジャパンは、アントレプレナーの輩出をグローバルに支援するプログラム「ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」(ワールドEOY)の国内選抜に位置づけられ、世界大会は来年6月にモナコで開催される。前回はウェザーニューズの石橋博良氏が日本代表として参加した。
09年度日本代表は、東洋システムの庄司氏。東洋システムは1989年創業、福島県いわき市所在。リチウムイオン電池など二次電池のエネルギー開発用検査装置の開発、製造、販売を手がける。80年代から携帯電話小型化を見据え、バッテリー小型化のための試験装置の開発に着目、事業化した。ハイブリッドカーの開発にも貢献する。非上場。
庄司氏は先見性を持ちながら独自技術を追求し、今日では世界の標準になりつつあるところが評価された。環境やエネルギーの領域での20年におよぶ地道な取り組みが、世界に貢献することが期待される。
庄司氏は、成長段階の企業の起業家を対象としたアクセラレーティング部門大賞も受賞している。