【SEMA 09】iPhone、iTouchがオンボードコンピューターに

自動車 ニューモデル モーターショー
DashCommand
DashCommand 全 3 枚 拡大写真

SEMAショーでは毎回各部門の優れた新製品に賞が贈られるが、2010年度の「モバイル・エレクトロニクス・プロダクツ」部門を受賞したのはDX Devices社の『Kiwi Wi-Fi』。次点にはPalmer Performance Engineering社の『Dash Command』。

どちらもiPhoneとiTouchをオンボードコンピューターとして活用するための製品というのがいかにも今年らしいところ。

Kiwi Wi-FiはOBD-IIコネクターに差し込むハードウェア。Dash CommandはiPhone/iTouch用のアプリだ。双方を組み合わせることも可能で、OBD-IIを介して入手できる各センサーの温度、流量、燃費など最大229種類のパラメータとiPhoneのGPS/加速センサー機能を活用することで、ドライブコンピューターとして利用することができる。

過去にも分刻みから、瞬間、平均燃費のデータ管理や、各種メーターを表示できる「バーチャル・カスタム・ダッシュボード」や、故障やワーニングの診断、警告灯の解除などが出来る「OBD-IIダイアグノスティクス」機能、車体のロール/ピッチの表示や前後左右方向のGセンサーを活用してスキッドパッド計測するなど様々なファンクションを提供してきた。

これまでもOBD-IIから得られる情報をPCに繋ぐことでオンボードコンピューティングを行うことはできたが、Kiwi Wi-Fiはコンパクトな本体を車両側のOBD-IIコネクターに装着するだけで、無線LANでiPhone/iTouchにデータ通信を行う。余計な配線を必要としないところも非常に手軽。OBD-IIは、96年以降アメリカで販売される車両に装着が義務付けられており、OBD-II装着車であればすべての車での利用が可能だ。

「iPhoneは車を離れる際には必ずドライバーが携行する(できるサイズ)ので、車内にラップトップPCを積みっぱなしにして盗難の心配をする必要もない」、とは担当者のコメントだ。Dash CommandはiTunesストアで29.99ドル、Kiwi Wi-Fiはメーカー通販で149.99ドルで販売されている。また、Dash Commandが使えるインターフェースとしてGO Point Technology社やINNOVATE Motorsports社からも同様の製品が発売されている。

《ケニー中嶋》

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