灯油型燃料電池の開発に成功 ジャパンエナジーなど

自動車 ビジネス 企業動向

ジャパンエナジー、住友精密工業、日本ガイシは、市販灯油を原燃料とする業務用の3kW級固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムを共同開発し、3kW(DC発電端)の発電に成功した。

3社は灯油燃焼技術を用いて低NOxで燃焼効率の高い起動用灯油燃焼器を開発した。この燃焼器によりシステムを加熱起動する。灯油の脱硫・改質技術を活用してSOFCの排熱を効率良く利用できる市販灯油の脱硫器、改質器を新たに開発し、それらを組み合せた灯油改質プロセスをシステムに搭載した。

また、日本ガイシのセラミック技術によりセル内部に改質ガスを均一に供給する空間(流路)を作るとともに、セル全面をジルコニア電解質で被覆し、セル内部に改質ガスを閉じ込める構造にすることで、発電効率を高めた。同時に部品点数の削減と低コスト化も実現した。

SOFCの特徴である高温排熱を効率よく利用するため、住友精密が持つ熱マネージメント技術を使ってSOFC排熱を高度に熱交換するとともに、断熱構造の工夫により放熱ロスも減らしたシステムを新たに開発した。

今後、灯油型SOFCシステムの実用化に向けて、発電効率の詳細評価を行うとともに、一層の高効率とコンパクト化を図り、2010年度に実負荷環境下で実証する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る