チューリッヒ保険は20日、保険金支払いのサービス向上に向け、新しい保険金支払いサービスシステム「Z-トラスト」を導入した。自動車保険の分野で2010年3月までに全損害サービス拠点に展開する。
Z-トラストは、損害保険会社向けにシステムサービスを提供するガイドワイア・ソフトウェア社のシステムソリューションをベースに開発された。事故受付から保険金支払いまで一貫した管理が可能で、保険金支払い処理のプロセスを必要な時に、迅速に変更できる柔軟性の高いアプリケーションを使用する。
具体的には、保険金支払い処理の経過報告機能を充実し、事故に遭遇した契約者に対する交渉や手続きの進捗状況について、より詳細な経過報告を行える。契約者自身もウェブサイトから随時事故対応の進捗状況が確認できる。
また、入手した事故損害状況の情報に基づいて支払い対象となる担保種目が自動的に判別できる仕組みを搭載、適正で迅速な保険金支払いの徹底が可能となるとしている。
このほか、損害保険金支払い業務に関する書類をデータ化し一元管理することで、進捗状況や書類がシステム内で閲覧可能となり、担当者が不在の場合でも、契約者からの問合せや照会に対してより迅速で的確に対応することが可能となる。