レクサス GX460 新型…ランドクルーザープラド兄弟車

自動車 ニューモデル 新型車
GX460
GX460 全 15 枚 拡大写真

米国トヨタ販売は23日、新型レクサス『GX460』の概要を明らかにした。同車のワールドプレミアは23日に開幕した広州モーターショーだったが、詳細が公表されたのはメイン市場の米国が先だった。

画像15枚:レクサス GX460

2003年にデビューした初代レクサスGXは、トヨタ『ランドクルーザープラド』を豪華に仕上げたモデル。レクサスのSUVラインナップでは、『RX』と『LX』の中間に位置するミッドサイズSUVだ。新型はGXとしては2代目。日本で9月14日に発表された新型ランドクルーザープラドをベースに、レクサス向けの専用エクステリアを採用する。

プラドとの外観の違いはフロント部分が中心。グリルはプラドの縦基調に対して、GXでは横基調となり、メッキを強調。ヘッドランプも内部のレンズ配置を変えている。リアはテールランプをLED化し、バンパーのデザインをプラドから変更しているのが目を引く。

エンジンはプラドにはない新開発の4.6リットルV8ガソリンを搭載。オールアルミ製のユニットで、従来吸気側だけだった可変バルブタイミング機構「VVT-i」を、排気側にも組み込んだ。

新4.6リットルは最大出力301ps、最大トルク45.5kgmを発生。トランスミッションはマニュアルモード付きの6速ATだ。旧4.7リットルV8と比較して、パワーは38ps、トルクは0.9kgm向上。それでいて、燃費は13%改善しており、米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地6.38km/リットル、高速8.5km/リットルだ。米国トヨタは「V8ガソリンSUVで、トップクラスの燃費」と説明する。

室内は、フロントシートにヒーターと空調機能を導入。2列目シートには100mmの前後スライド機構と60対40の分割可倒機能を採用した。3列目シートは電動で床下へ格納できる。レザーやウッドをあしらった室内は、プラドよりもグレードアップした印象だ。

安全面では、10エアバッグを標準装備したのをはじめ、プレコリジョンシステム、レーンディパーチャーアラート、インテリジェントハイビームなどをオプションで設定している。油圧式スタビライザー電子制御機構のKDDS(キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)はプラド譲りだ。

新型GX460は、12月から全米のレクサスディーラーで販売開始。価格は、「ベース」グレードが5万1970ドル(約463万円)から、「プレミアム」グレードが5万6765ドル(約505万円)から。レクサスGXの2009年1 - 10月米国新車販売は、前年同期比60.6%減の5524台。新型の投入で、2010年は巻き返せるか注目される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. xEV時代の“痒いところに手が届く”サプライチェーンとは、名古屋大・山本教授が長瀬産業の最新ソリューションを解説PR
  2. 5000万円超えの「911」、F.A.ポルシェ生誕90年記念の『911 GT3』発表…世界90台限定
  3. NSXのエンジン内部もアプリで見れる! シミュレータアプリ「Trans4motor R」配信開始
  4. 最新機種の“魅力”を解剖! カロッツェリアの「モニターレス機」なら、スマホを便利に使い倒せる![メインユニット最前線]
  5. 今後はアウディの定番か…開発中の『Q4 e-tron』新型、湾曲ディスプレイを激写!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る