21日午前、三重県東員町内の県道で、信号無視を行ったとしてパトカーに追跡されていた乗用車が対向車線側に逸脱、順走してきた対向車と正面衝突する事故が起きた。弾き飛ばされた乗用車は前走車にも追突。この事故で運転していた女性が重傷を負った。
三重県警・いなべ署によると、事故が起きたのは21日の午前11時10分ごろ。これより5分前の午前11時5分ごろ、東員町南大社(N35.4.9.5/E136.34.33.9)付近の国道365号をパトロールしていた同署員が信号無視を行った乗用車を発見。ただちに停止するよう命じたが、クルマはそのまま逃走した。
署員はパトカーで追跡を開始。クルマは90km/h超の速度で逃走したが、約2.5km先の東員町中上(N35.3.24.0/E136.36.2.3)付近の県道で、前走車を追い抜こうと対向車線側へ進入。直後に対向車線を順走してきた乗用車と正面衝突。衝突の反動で自車線に戻ったところ、停止寸前だった前走のワゴン車に追突した。
この事故で逃走していた乗用車は大破。運転していたいなべ市内に在住する23歳の女性が左大腿部を骨折する重傷。対向車を運転していた静岡県静岡市内に在住する41歳の男性と、前走車を運転していた東員町に在住する69歳の男性が打撲などの軽傷を負い、いずれも近くの病院に収容されている。
現場は片側1車線の直線区間。警察では女性の回復を待ち、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(信号無視)の容疑で事情を聞く方針だ。