24日よりオープンした「MICHELIN Store(ミシュランストア)」は、タイヤメーカーとしては日本初となる直営のタイヤECサイトだ。ユーザーはミシュランストアでほしいタイヤを選び、最寄りの装着可能店舗を指定し、その店舗でタイヤ交換をしてもらえるというサービスだ。
記者発表会では、直販でありながら装着店舗で実際の交換を行うことで、既存チャネルのビジネスとの相乗効果と、アフターサービスやポイント制度などトータルでの付加価値を強調していたが、いくつかつっこんだ質問もでていた。
「ネットの直販であればユーザーは通常より安い価格を期待してくるのではないか」、さらに「装着店舗で同一銘柄のタイヤが安く売っていたらユーザーの心証に悪影響はないのか」という質問には、「一般的な市場価格と大きな差はでないはずだ」とし、価格については、「アフターサービス、ポイント、そしてECという利便性や時間効率などトータルに考えてほしい」との回答だ。同時に、世界でも2番目という新しいサービス形態なので、実際の市場の反応などは当然注意して対応していくとも述べた。
そして「ECサイトとしてタイヤ以外の商品を取り扱うことはあるか」との質問もだされた。これに対して、日本ミシュランタイヤ 乗用車・ライトトラックタイヤ事業部 執行役員 ポール・ペリニオ氏は「当面は乗用車のタイヤのみだが、ミシュランでは大型車用タイヤや特殊タイヤ、自転車、ゴルフボール、ガイドブックなども手掛けている。これらの商品まで拡大するかは、市場からのニーズがあれば検討するとの認識」だそうだ。
記者発表会では、日本でECサイトを始める背景のひとつとして、「ミシュランガイド」の日本版発売によって同社の認知度が上がったこともあるとしていた。であれば、当然ガイドブックもいっしょに購入できるようになっていれば、同じ会社であることがより強調できるような気がする。ぜひ検討してほしいものだ。