気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年12月3日付
●温室ガス,20年に減少へ転換、COP15議長国原案判明(読売・1面)
●高速無料化、北海道限定案、予算大幅圧縮へ(読売・2面)
●トヨタ、部品共通化へ「車種ごと」改めコスト削減(読売・8面)
●車の燃費規制強化へ、20年度、07年度比3割向上(朝日・1面)
●GM再建、迷走、社長就任事実上の解任か(朝日・13面)
●サーブ買収交渉スパイカー参戦(朝日・13面)
●CO2排出量半減フェリー商船三井が構想(毎日・8面)
●環境税、首相、4月導入慎重、暫定税率衣替え、閣僚方針に難色(東京・1面)
●三菱自動車、仏プジョーが出資、3-5割で最終調整、2000-3000億円、環境車を共同開発、世界6位連合に(日経・1面)
●韓国自動車輸出、来年12%増、協会見通し(日経・9面)
●環境経営製造業ランキング、パナソニックが首位(日経・15面)
ひとくちコメント
仏自動車大手のPSAプジョーシトロエングループが、三菱自動車に資本参加すると、きょうの日経が1面トップで報じている。
記事によると、PSAが三菱自動車の2000億 - 3000億円規模の第三者割当増資を引き受けて筆頭株主となり、議決権の3 - 5割を取得する案を軸に最終調整しているという。
すでに三菱自動車はPSAに電気自動車の『i-MiEV』を供給することで合意しているほか、ロシアでの合弁生産の計画を進めているという親しい関係にある。現時点で三菱側は日経報道に対して「否定」しているという。
しかし、自動車業界は厳しい経営環境にさらされており、相互のメリットを生かす提携は生き残るための必須条件。三菱はリコール隠し事件発覚後、一時ダイムラーの傘下に入ったが、その時は、すぐに離縁を迫られた。
今回は「電気自動車、世界初の量産化」というアピールする目玉商品があるだけに、PSAとの“真剣交際”の成り行きが注目される。