アルファロメオ ジュリエッタ 復活決定

自動車 ニューモデル 新型車
ジュリエッタ
ジュリエッタ 全 4 枚 拡大写真
アルファロメオは2日、新型車『ジュリエッタ』の概要を明らかにした。『147』の後継に当たる5ドアハッチバックで、欧州では2010年春に販売がスタートする。

ジュリエッタとは、1954 - 65年に生産されたアルファロメオの名車のネーミング。アルファロメオは新型車の車名として『ミラノ』の名前も検討したが、最終的にジュリエッタに落ち着いた。

デザインは「スポーティ&エレガント」がテーマ。2006年に500台を限定発売した『8Cコンペティツィオーネ』から始まる、アルファロメオの新しいデザインテイストが取り入れられた。

フロントマスクはアルファロメオの盾形グリルを中心にLEDヘッドライトを配したデザイン。このLEDヘッドライトには、デイタイムランニング機能も組み込まれる。リアのドアハンドルは、ピラー付近に隠すように配置。これは147にも見られた手法で、クーペのように見える効果をもたらす。テールランプにもLEDが採用された。

ボディサイズは全長4350×全幅1800×全高1460mm、ホイールベース2630mm。147と比較すると、125mm長く、70mmワイド、10mm背が高い。ホイールベースは85mm伸ばされた。

エンジンはガソリン2、ディーゼル2の合計5ユニットで、アイドリングストップ機能を採用。排出ガス性能は、すべてユーロ5に適合する。

ガソリンエンジンは、147の2.0リットル直4「ツインスパーク」から、新開発1.4リットル直4ターボにダウンサイジング。最大出力120psを引き出す。電子制御油圧式バルブがスロットルバルブなしの吸排気コントロールを実現する「マルチエア」仕様は、170psのパワフルさだ。

ディーゼルは2世代目となる直噴ターボ「JTDM」。1.6リットル直4(105ps)と2.0リットル直4(170ps)が用意される。

遅れて、『MiTo』にも設定された「クアドリフォリオ・ヴェルデ」グレードが、最強モデルとして登場。エンジンはMiToの1.4リットル直4ターボ(170ps)ではなく、1750ccの直4ターボ「1750TBi」を搭載し、最大出力は235psを発生する。

新開発のプラットホームはフィアットグループの「Cエボ」と呼ばれるもの。これは将来、クライスラーの車台としても広く使われる予定だ。

足回りには、路面状況を問わず最適な走行性能を発揮する「アルファDNA」システムを導入。「ダイナミック」「ノーマル」「オールウェザー」の3モードが切り替えられる。VDC、DST(ダイナミック・ステアリング・トルク)、電子制御ディファレンシャルの「Q2」、次世代ステアリングシステムなども採用された。

ダッシュボードは水平基調のデザインで、アルミをアクセントに使用。スイッチ類の造形は、8Cコンペティツィオーネと共通イメージとするなど、プレミアムコンパクトにふさわしい仕上がりを追求している。トランク容量は350リットル(VDA計測法)を確保した。

新型ジュリエッタは、2010年3月のジュネーブモーターショーで正式発表。欧州主要国では、春から販売がスタートする。フォルクスワーゲン『ゴルフ』など、強豪ひしめく欧州Cセグメントに投入される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
  2. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  3. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  4. 新車でも中古車でもない“第3の選択肢” ガリバー発の新ブランド「リメイクカーズ」誕生
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る