メルセデス・ベンツの環境技術の総称であるフルーエフィシェンシーの一つを搭載する、『E250CGI ブルーエフィシェンシー クーペ』に試乗した。
1.8リットル直噴エンジンとターボチャージャーの組み合わせは先に『Cクラス』で導入されているが、一クラス上のEクラスへもその動力性能は対処可能であるのか、関心があった。
結論から言えば、十分満足した。
とくに、試乗したのがクーペであり車両重量が4ドアセダンより軽かったせいもあるだろう。また、従来のE250用V6エンジンより直列4気筒エンジンのほうが小型軽量であるのは、たとえターボチャージャーを装備していても間違いなく、ハンドル操作に対し軽快に走るそのライトウェイト感覚に感動した。
ターボが効果を発揮しだす2000rpm以下では、素の1.8リットルエンジン性能となるので、発進の折など若干物足りなさはあるが、以後は過給が自然に働き、加速に文句なく、高速巡航するほど燃費がどんどん良くなっていく様子に感心した。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
御堀直嗣|フリーランスライター
玉川大学工学部卒業。1988 - 89年FL500参戦、90 - 91年FJ1600参戦。94年からフリーランスライターに。主な著書は『燃料電池のすべてが面白いほどわかる本』『ホンダトップワークス』『図解エコフレンドリーカー』『快走・電気自動車レーシング』『ホンダF-1エンジン』『ポルシェへの頂上作戦』『自動車ニューテクノロジー集成』『クルマの基礎知識』など。