アストンマーチン One-77、354.86km/hを記録

自動車 ニューモデル 新型車
One-77
One-77 全 6 枚 拡大写真

アストンマーチンは22日、2010年の半ばに発売予定の『One-77』が、開発テストにおいて354.86km/hという最高速をマークしたと発表した。

One-77は今年3月のジュネーブモーターショーで正式発表されたアストンマーチンのフラッグシップ。パワーユニットは同社の6.0リットルV12をベースに、英国のトップチューナー、コスワース社と共同開発された。

V12エンジンは排気量を7.3リットルに拡大。ドライサンプオイル潤滑システム、吸排気系の効率アップなどのチューニングを受けた結果、最大出力は700psオーバーを達成した。エンジンはアストンマーチンの他のV12モデルよりも100mm低い位置に搭載。エンジン自体もフロントアクスルよりも257mm後方に移動させ、理想的なフロントミッドシップを実現した。

ボディの開発には、カーボンコンボジット技術に関して豊富なノウハウを持つMTC(マルチマチック)社が参画。カーボンファイバー製のモノコックにハンドメイドのアルミ製パネルを組み合わせる手法が導入された。その結果、車重は1500kgを下回る。

トランスミッションは、新開発のパドルシフト付き6速シーケンシャル。パワフルな7.3リットルV12と軽量ボディを得たOne-77は、0-96km/h加速3.5秒、最高速322km/hという刺激的なパフォーマンスを発揮する。

足回りはカーボンセラミックブレーキ「マトリックス」を採用。タイヤはピレリ「Pゼロコルサ」で、前255/35ZR20、後ろ335/30ZR20サイズを履く。4輪ダブルウイッシュボーンのプッシュロッド式サスペンションには、「DSSV」(ダイナミックサスペンションスプールバルブ)を導入。顧客好みのダンパー減衰力にセッティングにした状態で納車される。

現在、アストンマーチンは2010年の半ばのOne-77の正式発売に向けて、最終仕上げテストを実施中。欧州南部のテストコースで行った最高速計測おいて、354.86km/hというトップスピードを記録した。これは公称の最高速を30km/h以上も上回るものだ。

One-77はその名の通り、限定77台のみを生産。価格は100万ポンド(約1億4600万円)だが、77台はすでに完売したとも伝えられる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る