【東京オートサロン10】インサイト をより速く、よりエコに…パワーエンタープライズ

自動車 ニューモデル モーターショー
パワーエンタープライズ/ホンダ・インサイト
パワーエンタープライズ/ホンダ・インサイト 全 7 枚 拡大写真

当然のことながら、新車の販売台数と比例して今年の東京オートサロンはハイブリッド車の出展が多い。エアロやホイール、ローダウンでスポーティさを強調したクルマは色々あったが、パワーエンタープライズの『インサイト』は一味も二味も違っていた。

【画像全7枚】

「エコパワープロジェクト」と名付けられたチューニングメニューは、ホンダ・インサイトをパワーアップさせたり、環境性能をより高めるためのアイデアが満載だ。

ベースモデルにインサイトを選んでいるのは、エンジンとモーターを別々に制御するパラレル式のハイブリッドシステムのため、それぞれをチューニングすることが比較的容易だからだろう。そもそも走る楽しさも盛り込まれたインサイトだけに、チューニングに対する素性の良さはハイブリッドでも随一なのだ。

エンジンルームを見ると、いかにもチューニングらしい極太のインテークパイプがのたうち回る。同社オリジナルの遠心式スーパーチャージャーを組み込むことで、エンジン回転の全域でトルクアップを実現するのだ。それだけなら既存のエンジンチューンと同じアプローチだが、インサイトではLPGも使えるバイ・フューエルも搭載可能なのである。LPGによる出力低下を過給機で補うことにより、走りの性能を損なうことなく環境性能を高めることができる。リヤのサブトランク部分には増設したバッテリーと共に、小型のLPGボンベが組み込まれていた。

増設されたバッテリーは目的に応じて電圧もしくは電流の増大に用いる。電圧を高めればモーターの出力アップを実現するし、電流を増やせばEVモードでの走行距離アップやエンジンによる充電ロスの低減に役立つ。

さらには回生ブレーキの増大やルーフパネルへの太陽電池設置など、制御系のモディファイにも積極的。ドライブアシストやエネルギーコントローラなど、今後発売される電子アクセサリーも人気を集めそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. 「バンバン」が復活! スズキは二輪展示でも世界初、日本初が目白押し…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る