小沢幹事長、民主党大会で検察と対決宣言

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資料画像(撮影=中島みなみ)
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「今までは捜査中ということを考慮してものを言わずに静かにしていたが、現職の国会議員が逮捕されるという事態にまで立ち至ったので、私はこの機会に、国民のみなさまに今までの経緯と私の考え方と、今後の決意について申し上げたい」
 
16日午後、日比谷公会堂の民主党定期大会の壇上に立った小沢一郎幹事長は、一言を話すごとに身体を前にゆらし、語気を強めた。

小沢氏は、捜査の焦点となっている資金管理団体「陸山会」の土地購入原資の4億円について、「最近の報道で土地の購入にあたって不正な資金を入手して購入に充てたという報道がなされているが、この資金についてなんら不正なお金を使っているわけではない」と改めて否定するとともに、これまでの検察の捜査経過を明かした。

政治資金に関する捜査は昨年春から始まり、土地購入資金の問い合わせは今月初め頃、弁護士を介して「このお金はどういうものですか」という検察からの問い合わせがあったという。

「はっきりと『これは私どもが積み立ててきた個人の資金でございまして、金融機関の名前、支店名を申し上げて、どうぞ検察当局でお調べくださいと返答した。その翌々日、その書類を入手したと連絡があって、この資金の疑いは晴れたと思って安心していた」(小沢氏)

しかし、15日夜には陸山会の事務担当だった現職代議士の石川知裕容疑者(36)と、小沢氏の私設秘書で石川容疑者の後任にあたる池田光智容疑者(32)が政治資金規正法違反(虚偽記載)で逮捕された。また、16日未明には陸山会会計責任者の大久保隆規容疑者(48)を同法違反容疑で逮捕した。逮捕容疑は、陸山会が支出した4億円を政治資金収支報告書から省き、07年分の総支出を過小に記載したことだ。現職議員を含む関係者3人が、この時期に逮捕されたことに、小沢氏は強く抗議した。

「現職議員を含む3人の逮捕に、本当に驚いている。しかも、意図してかどうかわからないが、我が党の党大会の日に合わせたかのように、そのような逮捕が行われている。私は到底、このようなやり方を容認することはできないし、これがまかり通るなら、日本の民主主義は暗澹たるものになってしまう。私は私個人のことより、そのことを非常に憂慮している」(小沢氏)

小沢氏の演説は、同日午後2時15分頃から約10分間続き、終了後、大会の閉会を待たずにすぐに会場を後にした。

《中島みなみ》

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