ノルウェーのEV、シンクが北米進出

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インディアナ州知事ミッチ・ダニエルズ氏(左)とシンクCEOリチャード・キャニー氏(右)
インディアナ州知事ミッチ・ダニエルズ氏(左)とシンクCEOリチャード・キャニー氏(右) 全 6 枚 拡大写真

ノルウェーの電気自動車(EV)製造会社TH!NK(シンク)は1月5日、米国インディアナ州エルカートで『シンクシティ』の生産を始め、北米市場で販売を行うことを明らかにした。

1991年に超小型のシティコミューター「シティ」のプロトタイプを発表することで自動車業界に参入したシンクは、フォードの資金援助を受けた99年に生産を開始。しかしその後2003年にフォードが資本を引き上げてからは経営状況が思わしくなく、08年12月には工場の操業がストップしてしまった。

そこで昨年末、同社はコストの掛かる自社生産をあきらめ、ポルシェの『ボクスター』/『ケイマン』の生産を手がけたことでも知られるフィンランドのバルメットに生産を委託する。これを機に、従来は専用レーンや駐車場無料などの優遇措置があるノルウェー国内でしか販売されていなかったシティは、オーストリア、オランダ、デンマーク、スペインでもデリバリーされるようになった。

今回の北米進出はこれに続く海外展開といえるもので、エルカートの新工場は4350万ドルを掛けて建設される。稼動開始は11年で、年間2万台の生産を予定しているという。

なぜインディアナ州なのか。この地には以前からシンクと関係の深い電池メーカーのエナデルが本拠を置く。米国エネルギー省のEV助成金を活用し、エナデルとのタッグによる北米大陸進出に再起を賭ける。

《森口将之》

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