信越化学工業が発表した2009年4 - 12月期(第3四半期累計)の連結決算は、経常利益が前年同期比59.7%減の908億円と大幅減益となった。
売上高は同34.1%減の6682億円と減収だった。有機・無機化学品は自動車向けや電気・電子向けのシリコーンなどは回復してきたものの、住宅向け塩化ビニル樹脂などが不振だった。電子材料も半導体シリコンの価格の低迷が影響し大幅減収となった。機能材料の一般用希土類磁石はハイブリッド車用モーター向けは堅調だったが、産業用モーター向けなどの設備投資関連は総じて低調に推移し、合成石英も価格競争激化で減収となった。
収益は売上げ不振の影響で営業利益は同61.0%減の844億円、当期純利益が同58.7%減の586億円だった。