横浜ゴム、傷つきにくく強靭性のあるプラスチック向けハードコート材を開発

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VH322Fを塗布した樹脂材の曲げ試験
VH322Fを塗布した樹脂材の曲げ試験 全 2 枚 拡大写真

横浜ゴムは21日、携帯電話やデジタルカメラなどの情報家電用途を中心に展開している真空蒸着用コート材の「Y-coatシリーズ」に、新たにプラスチック素材の表面を保護する紫外線硬化型のハードコート材「VH322F」を追加し販売を開始した。

硬度が同程度のコート材の中ではこれまでにないレベルの強靭性を実現したとしている。傷に強く、割れにくい性能が評価され、すでに一部の情報家電に先行採用されている。

情報家電などの表面に用いられるプラスチックは柔らかく、傷がつきやすいため、表面にハードコートを施す場合が多い。ハードコートの材質は硬く、傷つきにくい特性が求められるが、一般的に硬い材料ほど柔軟性に乏しい。このため、プラスチックにハードコート処理を施すと表面の傷つきにくさは向上するものの、靭性が低下し割れやすくなる問題があった。

今回開発したVH322Fは高硬度でありながら、アクリル樹脂の分子設計を最適化することで、もろさを抑え強靭性も実現したのが特徴。耐傷つき性と強靭性を高い次元で両立した。

今後、ユーザーニーズに合わせた用途開発を行い、傷つきやすさが課題になっている携帯情報家電のディスプレー部分や真空蒸着加工部品への採用を目指す。

《レスポンス編集部》

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