【新聞ウォッチ】トヨタ、苦情の プリウス を先月から“カイゼン”

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プリウス 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年2月4日付

●小沢氏不起訴へ、共謀証拠不十分(読売・1面)

●トヨタ米で強まる逆風、相次ぐ不具合(読売・2面)

●米運輸長官、豊田社長と電話協議へ(読売・7面)

●エコカー補助金拡大米は8車種(読売・9面)

●外環道44年ぶり事業着手、国交省(読売・27面)

●トヨタ、既にブレーキ改善、プリウス、先月生産分から(朝日・1面)

●ホンダ、利益予想上方修正、3月期期、ドル高、想定上回る(朝日・11面)

●広がる「トヨタ離れ」米での新車販売急減(毎日・3面)

●「プリウス」不安、トヨタ株大幅安(毎日・8面)

●全社の電子装置調査へ、米運輸省 トヨタ制裁金を検討(産経・1面)

●不況に負けず「MINI」成長中(産経・10面)

●社説:プリウス苦情、原因の究明が最優先だ(東京・5面)

●トヨタ、グループ業績不透明感(日経・9面)

●三菱自、5四半期ぶり最終黒字10 - 12月107億円(日経・15面)

ひとくちコメント

「新しいモデルの車を購入するならば、半年以上先のほうがいいですよ」。某自動車メーカーのエンジニアからこんなアドバイスを受けたことがあった。それを聞いて「まさか」と思っていたが、その人の話がズバリ適中してしまった。

ハイブリッド車『プリウス』のブレーキの苦情が相次いでいる問題で、トヨタ自動車は2010年1月以降に生産した車から、ブレーキ制御のコンピューターを改善して対応していたという。トヨタの佐々木真一副社長が、直嶋正行経済産業相と前原誠司国土交通相と面会。改善の経過を伝えたもので、きょうの朝日をはじめ、各紙が報じている。

調整したのは、スリップしやすい路面で、ブレーキと解除を繰り返すABS(アンチロック・ブレーキ・システム)のコンピューター。旧型に比べ、ブレーキが解除されている時間が若干長く、運転者に違和感を与えていたことが分かり、解除時間を短くするよう修正したという。

佐々木副社長はブレーキを踏んだ感覚が、他の車種と違う「フィーリングの問題」と説明したそうだが、半年以上も過ぎてから修正したというのは「不具合」を認めたのも同然とも受け取れる。問題点が見つかればすぐに原因を究明して対応するのが世界に誇れるトヨタの“カイゼン”だが、朝日などの論調は「今回も苦情があったことを公表せずに改善を施していたことが、批判を受ける可能性もある」と指摘している。

米国などでは対応が後手に回ったことで批判を受け、国内では素早く手直ししたことで批判を浴びている。近日中にラフード米運輸長官と豊田章男社長が電話で直接協議を行うそうだが、直接会わずにどこまで誠意を伝えられるか?

《福田俊之》

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