ワールドグリーンカーアワード10…インサイト、プリウス、ブルーモーションの三つ巴

自動車 ビジネス 企業動向
インサイト
インサイト 全 3 枚 拡大写真

ワールドカーオブザイヤー主催団体は2日、ジュネーブモーターショーにおいて、「2010ワールドグリーンカーアワード」の最終選考3台を公表した。

2010ワールドグリーンカーアワードは、2009年に発売された新型車の中から、とくに環境面でエポックメイキングな内容を持つモデルに与えられる賞。世界25か国、59名のジャーナリストに自動車環境技術の権威3名が加わり、審査が行われる。

最終選考に残ったのは、ホンダ『インサイト』、トヨタ『プリウス』、フォルクスワーゲン「ブルーモーション」(『ゴルフ』、『パサート』、『ポロ』)の3モデルだ。

フォード『フュージョンハイブリッド』、メルセデスベンツ『S400ハイブリッド』(日本名:『Sクラスハイブリッドロング』)は、最終選考に進めなかった。

ブルーモーションは、フォルクスワーゲンが欧州で展開しているクリーンディーゼルシリーズ。ポロの場合、最新のコモンレールインジェクションを採用した1.2リットル直列3気筒ターボディーゼル「TDI」(75ps)を搭載。さらに、アイドリングストップ機能、ブレーキエネルギー回生システム、低転がり抵抗タイヤ、10mm車高ダウンのサスペンション、エアロパーツ、アンダーフロアの整流パーツ、フロントグリルのフラッシュサーフェイス化など、徹底的に走行抵抗を減らす工夫が凝らされた。車重も1150kgに抑えられ、欧州複合モード燃費30.3km/リットル、CO2排出量87g/kmという、量産5シーター車として、世界トップの環境性能を達成している。

4月1日のニューヨークモーターショーにおいて、グリーンカーアワードは決定。ちなみに、過去の同賞受賞モデルは、09年がホンダ『FCXクラリティ』、08年がBMW『118dエフィシエントダイナミクス』、07年がメルセデスベンツ『E320ブルーテック』、06年がホンダ『シビックハイブリッド』だ。果たして、2010年に栄冠を手にするのは、日本製ハイブリッドか、それとも欧州製クリーンディーゼルか。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る