日産自動車は、日産テクニカルセンター(神奈川県厚木市)内のデザインスタジオを公開し、モデル作成のプレゼンテーションを行った。
デザインリアライぜーション部の木村誠氏は、「モデルを作る際は、スケッチを基にソフトを使ってデジタル化します。そのデータを基にクレイを機械で切削し、立体にします」とデザイン画からクレイモデルを作成するにあたっての手順、業務内容を説明する。
「その後、切削したクレイモデルについて、デザイナーとモデラーがコミュニケーションを取りながら、デザインの玉成をするのが主な業務です」
「何よりも大事なのは、デザイナーが狙っているデザイン意図を表現すること、お客様にデザインの魅力を伝えられるように立体化していくことなのです」。ここでデザイン意図がうまく表現できないと、その後の製品開発に大きな影響をもたらすのである。
「立体としてデザインが完成したら、このモデルから作成したデータがアウトプットされ、プレス型になって生産車になるのです。そのデータで設計や実験部署、試作部署が動いていきます」
「デザイナーの頭の中にあるアイディアから始まって、プレス型の立体データにするまでがデザイン本部の仕事となります。何もない世界から企画を初めて立体化し、図面化するのが仕事です」