[日産デザイン]形を変えずに雰囲気を変えるカラーデザイン

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日産自動車カラーデザイン部の吉富京氏は、「カラーデザインは、きれいな色を作るというひとつの目標がありますが、ただ感覚的に色を作っているわけではなく、市場動向を調査しながら色作りをしているのです」という。

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調査結果を関連部署と共有するために、「お客様がどういう嗜好を持っているのかというライフスタイルをまとめた“イメージボックス”を作って、こういう雰囲気のモノがお客様には好まれている、というイメージを共有していくのです」と話す。

例えば『ティアナ』の場合は、ベージュの中に柔らかな素材を入れたりして、色と素材を展開していったという。

カラーデザイン部の範疇は、「ボディカラー、内装色、内装の素材、お客様が触れる全ての素材感、色について」だという。

吉富さんは「カラーデザインは、形を変えずに雰囲気を変えるということが大きな目的としてあります」という。

「『マーチ』でいえば、カラーがとても大切なクルマなので、世の中の雰囲気というのをカラーで表現してきました。2010年までの間で『マーチ』だけで約40色くらい提案しているのです」

日産自動車は神奈川県厚木市にある日産テクニカルセンターのデザイン棟をメディアに公開した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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