食品廃棄物からエタノールを製造、新日鉄エンジニアリングが技術開発

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新日鉄エンジニアリングは19日、国内で初めて、食品廃棄物エタノール化プラントを商品として自治体、大手排出者に営業展開すると発表した。

同社は、北九州市、西原商事の協力を受けて事業系・家庭系の食品廃棄物を1日約10t(乾燥重量で約2.9t)分別収集し、破砕選別・糖化・発酵・蒸留工程を経て、1日約500リットルのエタノールが製造できることを実験で実証した。製造されたエタノールを現地でブレンドし、E3ガソリンとして、北九州市公用車や同社業務用車約20台に供給して走行試験も実施した。

また、エタノール以外に、食品廃棄物中の植物油や動物油から1日約700kgの回収油(A重油相当)も製造した。回収油を含めると高いエネルギー収率を達成した。

年間約2000万t排出される食品廃棄物は、含まれる異物の問題やエネルギー回収の難しさから、約1700万tがリサイクルされずに焼却処理されている。

今回、高いエネルギー収率での食品廃棄物エタノール化を実現する技術を確立した。この技術を全ての食品廃棄物に適用したと仮定すると、約70万 - 100万キロリットルのエタノールが製造できるポテンシャルがある。

同社では新エネルギー利用拡大の一環を担う技術と判断、今後、自治体向けを中心に、従来のごみ処理とは異なる新たなシステム構築に向けて、食品廃棄物エタノール化プラントの普及を図っていく。

《レスポンス編集部》

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