気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年4月23日付
●高速新料金見直し「国会で」「役所説得できない」、小沢氏、国交相を批判(読売・1面)
●トヨタ3位→360位に、米フォーブス誌番付(読売・8面)
●米テスラ、日本へEV投入(読売・8面)
●低公害トラック発進、排ガス規制強化に対応各社投入(朝日・11面)
●日産電気車リーフ受注3000台を突破(朝日・11面)
●富士通内紛対立激化(朝日・11面)
●アジア最大きょうから北京モーターショー、自動車メーカー視線の先は中国市場 環境車で大挙、2100社990台(毎日・7面)
●EV5人家族もOK、光岡、新「雷駆」(産経・10面)
●役員報酬計算法、ソニー、一部株主に情報、08年総会前乗り切り図る(東京・1面)
●ホンダ、営業益9割増、前期3600億円前後、アジアで好調(日経・1面)
●VW,スズキと1000cc級 新車開発、環境技術も供与(日経・3面)
●世界販売、マツダ、130万台に、今年度1割増計画、危機前の水準(日経・11面)
ひとくちコメント
米有力経済誌『フォーブス』が発表した2010年の世界有力企業2000社ランキングによると、2009年3位だったトヨタ自動車が360位に急落したという。
22日付の一部夕刊に続いてきょうの読売、産経などが報じている。同誌は上場企業の売上高、利益、資産、株式時価総額などから番付を算出。このうちトヨタは一連の大量リコール問題で業績や株価が悪化したことが響いたとみられる。
日本企業では41位のNTTが最高だが、2009年の26位から大幅後退。ベスト100位以内に入ったのは78位の三菱商事(2009年73位)、86位のホンダ(同39位)のわずか3社だけで、2009年の11社を大きく下回った。また、中国企業は中国工商銀行(ICBC)が5位になるなど100位以内に7社が入り、日本を上回った。
このほか、気になる日本の自動車メーカーでは、日産自動車が424位、スズキは502位、三菱自動車が921位などとなっている。 ちなみに、米フォード・モーターは58位でホンダを上回っている。日本の存在感の低下は、普天間基地移設や高速道新料金見直しなどで迷走する政界ばかりでなく、経済界でも浮き彫りになった。