【新聞ウォッチ】北京モーターショー、“パクリ車”控えめ報道も

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広州ホンダ理念コンセプト
広州ホンダ理念コンセプト 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年4月26日付

●関空・伊丹統合で合意、国交相と大阪知事、運営権を売却(読売・1面)

●日航再建に暗雲、再生計画の策定難航(読売・7面)

●普天間「県外へ」決議、沖縄県民大会、知事は明言せず(朝日・1面)

●最後の「休日上限1000円」GW高速道は、乗用車増え混雑予想、ガソリン高直撃(産経・2面)

●内閣支持24% 12ポイント下落、普天間問題「未決着なら退陣」57%(日経・1面)

●アジア輸出稼ぎにくく、汎用品中心、低い価格(日経・3面)

●豊田合成、LED生産能力2倍(日経・9面)

●2011年度計画、企業、採用抑制続く(日経・25面)

ひとくちコメント

世界最大の自動車市場に躍り出た中国で、「北京モーターショー」が開幕。週末の各紙でも今回のショーの特徴や見どころなどを大きく取り上げていたが、一般公開に先立ち、23日に行われた報道公開では、日米欧の自動車メーカーがトップセールスを展開し、環境対応の新モデルや中国仕様車などをアピールしたという。

日本勢では、合弁の広州ホンダが来年市場に投入する中国独自ブランド「理念」の試作車などを展示。ホンダの伊東孝紳社長は「東風ホンダでも中国向け独自ブランドを始める」と発表。日産は今年、中国市場に投入する新型『マーチ』を披露。カルロス・ゴーン社長は現在6.5%のシェアを数年で「10%を目指していく」と宣言。トヨタ自動車はの内山田竹志副社長がスピーチで「信頼回復」を強調。「研究開発のさらなる中国現地化を考えている」と述べたそうだ。

「中国市場攻略合戦」(読売)をはじめ、「最大市場環境で火花」(朝日)、「勝ち抜けへ総力戦」、「最大市場バトル」(東京)などと、24日付朝刊の各紙の見出しも凄まじい。また、日経は23日夕刊1面で「2100社参加、規模最大、環境対応車競う」と報じたほか、24日朝刊では「ホンダ、ハイブリッド車13年までに3車種中国投入、リチウムイオン電池、日産、現地生産を検討、電気自動車、三菱自動車12年メド」などと、各社の戦略を中心に取り上げた。日本勢の中では、光岡自動車が『大蛇』などを初出展。東京は「独自デザインが中国の自動車関係者らの注目を集めている」とカラー写真付きで大きく取り上げた。

また、ユニークな記事では、25日付の産経が「“盗分”控えめ?」とのタイトルで、デザインの盗用がたびたび指摘されてきた中国産自動車に変化の兆しが表れている」として「“パクリ疑惑車”も依然として存在するものの、露骨な盗用は影を潜めている」と伝えている。

間もなく開幕する上海万博では、PRソングなどの盗作問題が浮上したが、今回の北京モーターショーでは“パクリ車”が控えめだったことから、拍子抜けの記事となったようだ。

《福田俊之》

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