BMWが名車 328 を復刻…ミッレミリアに参戦へ

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328Kammクーペ
328Kammクーペ 全 9 枚 拡大写真

BMWの名車中の名車といわれる1938年発表の『328』。BMWは23日、そのレース仕様の復刻版、「328 Kammクーペ」を披露した。2010年はBMWがミッレミリア初優勝から70周年に当たり、この328 Kammクーペで再びミッレミリアに参戦する。

画像9枚:328Kammクーペ

1938年、BMWは328を発表。美しい2ドアクーペ&コンバーチブルボディのフロントには、当時としては最新鋭の1991cc直列6気筒エンジン(80ps)を載せていた。さらに、シャシーは4輪独立懸架で、ブレーキには油圧式を奢るなど、メカニズムも画期的。328は4速MTを介して、830kgの軽量ボディを160km/hまで引っ張った。第2次大戦前のBMWとしては、最高傑作といわれる1台である。

またこの328は、モータースポーツでも数々の栄光を手にした。イタリアのカロッツェリア、トゥーリングが328に専用ボディを架装したレース専用車を少量生産。その1台が1940年のミッレミリアにおいて、総合優勝という快挙を成し遂げるのだ。

この優勝マシンの名前が、328 Kammクーペ。車名は、当時のBMWのエンジニア、Wunibald Kamm氏(1893 - 1966年)にちなんでいる。同氏はBMWのエアロダイナミクス開発の第1人者で、ボディ後部をスパッと切り落としたデザインは、カムテールまたはカムバックと呼ばれた。

さて、ミッレミリアで優勝を果たした328 Kammクーペは、第2次世界大戦による混乱の後、米国のコレクターに引き取られた。3台生産されたロードスターも、イギリス、ロシア、アメリカへ渡った。地元、ドイツに1台のみ現存していた328 Kammクーペは1953年、事故により廃車にされている。

BMWは今回、328 Kammクーペの復刻に当たり、レストアのスペシャリスト、Rene Grobe氏にボディ製作を依頼。同氏はドイツのBMWミュージアムに収蔵中のBMW車を、何台もレストアした実績がある人物だ。Rene Grobe氏は、カーボンファイバーやアルミなどの最新素材を使って、微妙な曲線で構成される328 Kammクーペを見事に再現した。

この328 Kammクーペは2010年3月、BMW博物館に引き渡されていたのだが、BMWは今回、実車を公開。さらにミッレミリア初優勝70周年記念として、この328Kammクーペで2010年のミッレミリアに参戦すると宣言した。美しいシルバーのクーペが、沿道のファンの注目を一身に集めるのは間違いないだろう。

《森脇稔》

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